05/24 (水) 緊急帝王切開

6月5日に予定帝王切開のつもりで準備を進めていましたが、予定日よりもかなり早目の36週1日で緊急帝王切開での出産となってしまいました。

(これまでの経緯)

40週➡06/20

当初の帝王切開予定日➡06/08

手術室の関係で変更された予定日➡06/05

 

(以下、入院中のメモ)

05/24 (水)
0時30分頃ベッドに入るが、明け方4時過ぎ頃までずっと、お腹がカチカチに張って眠れない。

4時30分 これまでにない張りの為、念のため聖路加に連絡。
赤ちゃんが元気かどうか確認したいので、来院してくださいと言われる。
普段より張りが強いだけで、NSTをしたら帰れると思っていた為、夫の付き添いは断り一人でタクシーで病院に向かう。

05時30分 病院着。
すぐにNSTをはじめる。病院についたら安心感もあり張りが治まってきているように感じたが、自覚症状とは反して五分おきの定期的な張りが起きているとの事。

(痛みがなくても定期的な張りの段階で『陣痛』だという事を初めて知った。)
斎藤先生が登場し、『今日出しちゃおうか?』と言われるも、心の準備が出来ていない旨伝えると、とりあえずこのまま入院し、お昼頃再度評価の上いつ切るか決めましょうという事に。

11時 NST開始。相変わらず五分おきの張り。痛みはない。
12時 斎藤先生登場。再度、今日出しちゃいましょうと言われる。
陣痛がきており、これは赤ちゃんの決めたタイミングとの事。
心の準備が。。。というのも薄れ、赤ちゃんのタイミングなのであれば。と納得した。

その後点滴用の針を入れたり、手術の流れの説明を受けたりとバタバタと進む。

母親と夫にライン等で帝王切開決定の旨だけ伝えたが、全く反応なく心細い。

夫は14時位までは、仕事のバタつきがピークだから電話ができない。。。
助産師さんからは、何時ごろ家族が来れそうかしきりに聞かれる。手術前の説明が必要な様子。かろうじて母親と連絡が取れた。半蔵門からタクシーで向かうとの事。

12時35分 13時台の手術室に入れる事になったと言われ、12時50分に病室を出ることに。急転直下!!緊張感Max。さすがに夫に手術室に入る旨電話をする。子供が取り上げられる時間(14時ごろ)には間に合わなそう。とっても残念。。。

12時50分 言われた通り看護師さんが車椅子で迎えにきて手術室へ。ちょうど母親も病棟のロビーに到着。手術直前に面会できた。その足で一緒に手術室の前まで向かう。
手術前に誰にも会えないかも。と半ば泣きそうな気分だったがほっと安心する。

13時 手術室の前室で、担当頂く色んな科の先生や看護師さんから自己紹介を受ける。
かなり大人数(7人位?)である。それが終わるといよいよ手術室へ。
内心とっても不安だったけど、母親の『楽しみに待ってる』の一言で少し前向きな気分に。

そうだ!赤ちゃんにもうすぐ会えるんだ!!

手術室に入ると、更に恐怖心が募った。
手術台に上り、背中から麻酔を注入する管を入れる処置をされる。
背中を丸め、針を刺されるが我慢が出来る痛さ。歯の治療の麻酔に近い。

(先生には、痛みに強いですね。と誉められる)

その後、尿道カテーテルを入れられたり、剃毛されたり、麻酔のかかり具合を入念に確認されたりと一時間位の処置をした。
麻酔のかかり具合は、アルコールを浸した脱脂綿を足先から胸元まであてていきどの位置まで冷たさを感じるか?というテストと、針先をチクチクとあてていき、どこまで痛みを感じるか?を何度も確認された。
左半身のかかりが悪く何度か麻酔を追加した様子であった。又、胸元から少し上にも麻酔が効いてしまったのか、息苦しさを感じた。
息苦しさを感じる事は前情報で分かっていので、意識して深呼吸して落ち着くようにした。

そうこうしているうちに、主治医の斎藤先生が入ってきた。
しばらく経つと頭側にいた麻酔科の先生が『痛くないですか?』と聞いてきた。
痛くない旨答えると、

『今痛くないなら大丈夫。もう切ってるから。』と言われる。
『あと数分で赤ちゃんに会える』と逸る気持ちと恐怖心が混じった不思議な感覚になる。

お腹のあたりを何度か押されるような感覚があり、その後遠くで、ほんの二声位の産声が小さく聞こえ、『15時01分』と先生が言った。

『もしかして今産まれたのかな。。。』と半信半疑でいたらごぼごぼと羊水を吸入されるような音の後、大きな声でけたたましく泣き続ける産声が、手術室に鳴り響いた。


赤ちゃんの元気な産声------。
『早産になったけど、これだけ元気に泣けるならきっと大丈夫。』そう思った。

間もなく、綺麗に身体を拭かれニット帽を被せられた赤ちゃんが右肩の辺りに連れてこられ、

『触って良いですよ。』

と、固定されていた腕を解いてもらえた。

ほっぺたに指先で触れながら、

小さい。。。なんグラムなんだろう。

と不安に思っていた。


『外で待ってるご両親にも会って貰って、新生児室の小児科の先生に細かく身体を診てもらうからね。』

と赤ちゃんだけ早々に手術室の外へ連れていかれた。その後私は一時間程、お腹を縫ったり、レントゲンを捕ったり、術後のバイタルチェックをしてから手術室を後にした。

出生体重がすごく気になっていたので、手術室に迎えにきた看護師さんに体重を尋ね、1928gと聞かされる。

 

1928グラム。。。想定よりかなり小さい。最後の妊婦検診の時、推定2000gと言われていたし、それから一週間以上は経っているのに。

手術室の外で待っていた両親に、『恥ずかしい位大きな産声で運ばれてきた。』と笑って言われた。

笑って話す両親の様子に逆に勘ぐってしまい、何か隠されているのでは?と暫く疑っていた。

そのまま病室にベッドごと運ばれ、身体のチェックを受けた後、両親が病室に通される。そしてほぼ同じタイミングで夫も病室に到着!

私以外の三人でNICUに赤ちゃんを見に行く。
綺麗な顔をしていると、皆早くもなんとかバカに変身(笑)

夜になったら、病室にコットごと赤ちゃんを連れて来て貰え、初めての対面を果たした。
助産師さんに写真を撮って貰ったり、自分のスマホでも沢山赤ちゃんの写真を撮った。

名前は予定通り、『蓮』の字を含むものに。夫と二人、蓮の花に思い入れがあって、

迷わず『蓮』を含む名前に決めた。

泥水の中で泥を吸って美しく花を咲かせる蓮の花のように、綺麗な事ばかりではない人生においても、苦しい経験をしながら大きく美しく花開いてほしい。という気持ちを込めて・・・。

 

<夫の人差し指と蓮の足>
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